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歴史

HISTORY OF LCG

クールスーツの歴史 

LCG (リキッドクーリングガーメント)の誕生

 1962年、イギリス政府機関「国防科学技術研究所」の前身にあたるRAE(英国王立航空機関)にて自国軍隊の航空機搭乗員向け暑熱対策として細いゴム管を縫いつけた肌着に冷水を通して体温上昇を防ぐ水冷式冷却服=LCG(リキッドクーリングガーメント)が考案されました。

英国RAEが考案したこのLCGはクールスーツに必要な基本機能を全て備えているものの、しかし当時の技術レベルでは耐久性と着用者の動きを妨げない快適なLCG、及び小型軽量で信頼性の高いクーリングユニットは量産が困難と判断された為に研究のみで計画は終了しました。
 その後、冷戦時代の米ソ宇宙開発競争において船外活動/月面探査に必要な宇宙服の開発に迫られたアメリカNASAは宇宙飛行士の体温維持システムとして過去にRAEが考案/研究していたLCGのアイディアを採用し、ジェミニ計画での更なる研究開発を経て、アポロ計画の「アポロ/スカイラブ A7L型宇宙服」にてほぼ完成されたものとなりました。

 このアポロ/スカイラブ A7L型宇宙服で設計/採用された水冷式インナーはその後のスペースシャトル計画においても船外活動ユニットEMU(Extravehicular Mobility Unit)用の冷却下着として現在もISS国際宇宙ステーションでの船外作業の際に使用されています。

そして現在の日本国内ではLCGをクールスーツという総称で呼ぶ事が多いようです。

LCG_L.jpg
仕組み

HOW COOL SUIT WORKS

クールスーツの仕組み

クールスーツの仕組み

クールスーツとは衣服に縫いつけたチューブに冷水を流す事で着用者の体温を冷却する水冷式体温冷却システムの総称です。

そしてクールシャツシステム社の製品基本アイデアは米国航空宇宙局NASAがジェミニ/アポロ計画の為に1970年代に開発した船外活動用EMU(宇宙服)の開発研究が基になっており、元々は医療機器の設計製造を行っていた旧シェーファーエンタープライズ社(現クールシャツシステム社)が民間向けに転用し製品化たものです。

 そして欧米を中心にクールシャツシステム製品の高い熱中症防止効果が認められ、現在では高温多湿環境下での作業を余儀なくされる軍事/警察/消防/土木建設/製造業/スポーツ界/エンターテイメント産業などにおいて広く普及しています。


その水冷式クールスーツの基本構成はクーリングユニット(冷水タンク&電動ポンプを収納する冷却装置/イラストA)とクーリングガーメント(着衣/イラストB)の2点で構成され、クーリングユニットとクーリングガーメントを接続した上で冷水をクーリングガーメントのチューブ内に循環させる事により体温をダイレクトに冷却する事で高い効果を発揮します。

Products

OUR LATEST LCG PRODUCTS

豊富な製品バリエーション

クールシャツシステムの製品は体温冷却チューブが張り巡らされたガーメント(衣服)と冷水を循環させる為のクーリングユニット(冷水タンク)の二通りに分かれており、それら各商品の組み合わせを変える事でどのような現場にも対応可能な多彩なバリエーションを持つシステムになっています。

 

 例えばクーリングガーメントにはシンプルなコットン半袖Tシャツタイプから耐火仕様、コンプレッションスーツ仕様、電気爆発規格仕様、ベスト式、頭部フード付き、クーリングパンツ(ズボン)、四肢患部冷却ラップやクーリングマット等のラインナップが用意されています。

 一方、それらクーリングガーメントに接続するクーリングユニットには車両搭載用電動ユニットや多人数対応大型クーリングユニット、クーラーボックス形状や小型バッグ形状、バックパック式やウェストバッグ式などが用意されており、これらの組み合わせにより多人数の体温を同時に冷やす大型設置式としても、反対に高所や狭所作業に便利なポータブル式としてもお使い頂けます。

またこれらの接続組み合わせは後からでもご自由に変更可能ですので大抵の現場に最適な組み合わせでお使い頂けるだけでなく、既存の衣服にクーリングチューブ加工を施してクールスーツ化する事も可能ですので夏服ユニフォームや既存の防護服なども水冷式クールスーツ機能が組み込めます。

​暑さ対策にお困りでしたら是非一度、クールシャツシステム日本にご相談下さい。

水冷式クールスーツのスペシャリストが暑さ対策のお手伝いをさせて頂きます。

水冷服クールスーツ画像
about

ABOUT COOLSHIRT SYSTEMS

クールシャツシステムについて

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米国NASA航空宇宙局が1970年代に開発した A7L型宇宙服の体温冷却下着のスピンオフ製品として1987年に誕生したのが世界初の民生用水冷服クールシャツシステムです。

その高い体温冷却性能が評判となり、現在ではパーソナルクーリングシステムの代名詞「クールスーツ」として世界中の各種モータースポーツ/救急医療現場/軍隊/警察/消防/製造業/鉄鋼&造船業など熱中症や脱水症の危険を伴う高温環境下での業務に広く採用されています。

1987年に出荷された最初の一着は医師向けの医療用クーリングベストですが、その最初の一着目から現在のクーリングガーメント全種類まで一貫して守られているのは米国NASAが宇宙服の為に定めた安全性と信頼性に関する基準です。

クールスーツの原理はシンプルで模倣が簡単な為、現在では安価な個人向け類似品が多数製造販売されていますが、クールシャツシステムの製品はそういった廉価模倣品とは違うプロ用の業務向けクールスーツとお考え下さい。

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